こんにちは、管理人のグレンです!
いや~。待ちに待った『ようこそ実力至上主義の教室へ』第8巻でした!!
発売日が発表されて「今回は早いぞ!衣笠さんナイス!」と浮足立っていたところ、指を痛めてしまい結局いつも通りになってしまうという。
でも、こうやって第8巻が出版されたことがとにかく嬉しいですね。
こんないい作品を作り上げるのに比べたら、たかが1か月待つぐらいどうってことありません!
気になる『よう実8巻』の内容ですが、
初めての本格的な、1年生から3年生までがグループになって競う混合合宿となっています。
第5巻で全学年が一緒に取り組む体育祭が行われましたが、今回はそれ以上にそれぞれの思惑が渦巻きあうものでした。
さらに今まであまり描かれなかった多数の登場人物たちとの話もたくさん登場しています。
それと今までの頑張れもあり、DクラスはCクラスに昇級しました。
表紙には、堀北学前生徒会長と橘茜元書記がペアになっています。
静かながらすごいオーラを醸し出している堀北、そしてお団子で髪を結んでチャーミングな橘
というお似合いのツーショットですね。(橘書記の脚線の曲がり具合が気になりますが…)
さてさて。気になる内容は何だったのか。
感想、出来れたら考察も入れていきたいと思います。
※以下、ネタバレを含みます。
目次
1. 堀北学の独白
またやってきましたね、「独白」シリーズ。
第2巻の「佐倉愛里の独白」から始まって、今回ので実に7回目です!
今までの独白は、佐倉愛里、茶柱佐枝、軽井沢恵、須藤健、櫛田桔梗、龍園翔、そして堀北学
という感じです。
意外も意外、まだ主人公である綾小路清隆の独白は出てきてないんですよね。
第1巻で、「日本社会の仕組み」で一回だけそれっぽいことをしていますが、サブタイトルが「~の独白」じゃないのでノーカンです。
いつになったら綾小路の独白が出るんでしょうか?
出すとしたらやっぱり最終巻ですかね~。(ううっ、言うんじゃなかった。最終巻なんて来ないでくれ!)
本題に入りますが、堀北学は『何かを成し遂げるためにこの学校(高度育成高等学校)に』入学したわけではないようです。優秀な人間を目指してきたが、用意された課題を淡々を過ごす日々を送っていた様子。
Aクラスでしかも生徒会長、それに歴代でもトップと言わせるほどの人物が、用意された課題をただこなすだけっていうのはとても以外でしたね。
課題はこなして、それ以上の何かを求めていくような人物を想像していましたからね。
2. 新たなる特別試験ー混合合宿ー
新たな特別試験の会場にバスで向かう綾小路たち。
その中で担任の茶柱から通達される今回の試験内容に生徒たちの不安が押し寄せます。
試験内容をまとめると、以下の通り。
・試験は3学年が大グループ、小グループに分かれて行われる。
・1つのグループを形成する上で上、その人数には上限と下限が決められている。
その人数は学年及び男女を分けた総人数より算出される。
仮に同一学年の男子生徒が60人以上であれば8人から13人。70人以上であれば9人から14人。80人以上であれば10人から15人。
・グループ内には最低でも2クラス以上の生徒が存在すること。
・各学年で6つの小グループを作り、さらに他学年の小グループと組み合わさり大グループを形成する。
・同グループメンバーたちで授業、炊事や洗濯、入浴から就寝、様々な日常生活を共にすること。
・合宿中は男女分かれて行うものとなる。しかし、1日1時間だけ男女同時に食事をとれる。
・特別試験の結果は最終日の総合テストで、以下の4つの項目で評価される。
『道徳』『精神鍛錬』『規律』『主体性』
また、結果は大グループメンバー全員の試験結果の平均点で評価される。
・合宿中、如何なる理由があっても、途中でグループの脱退及びメンバーを入れ替えることはできない。
・特別試験の結果で報酬が出る。
平均点が1位から3位の大グループには生徒全員にプライベートポイントとクラスポイントが与えられる。
4位から最下位の大グループは減点となる。
1位:プライベートポイント1万ポイント、クラスポイント3ポイント
2位:プライベートポイント5000ポイント、クラスポイント1ポイント
3位:プライベートポイント3000ポイント
4位:プライベートポイント5000ポイントマイナス
5位:プライベートポイント1万ポイント、クラスポイント3ポイントマイナス
6位:プライベートポイント2万ポイント、クラスポイント5ポイントマイナス
・小グループ内でのクラス数に応じて報酬が倍になる。
さらに小グループを構成する総人数が多いと、さらにその後倍率が増加する。
これらの仕組みは1位から3位までのグループに適用され、4位以下には適用されない。
・最下位になった大グループで、学校側が設定した平均点のボーダーを小グループの平均点が下回った場合、
小グループの責任者は「退学」しなければならない。
また、責任者が退学することになった場合、グループ内の1人に連帯責任として退学を命じることができる。
その場合、連帯責任になるのはボーダーを下回った原因の「一因」だと学校側が認めた生徒に限る。
・なお、責任者は必ず決めなければならない。決められなかった場合、その小グループ全員は退学となる。
・自分のクラスに退学者が出た場合、退学者1人につきクラスポイントが100ポイント減少する。
・プライベートポイント2000万、クラスポイント300を支払うことができれば、退学者を救済することができる
随分と長い試験内容の説明になってしまいました。
こんな複雑な試験内容を口頭の説明だけで一瞬で理解、その後のことも考えてしまう綾小路はやっぱり化け物ですね。
そしてその後、体育館に集まった全男子生徒たちでグループを決めていきます。
最終的に綾小路が所属することになった小グループメンバーは、
Aクラス:弥彦、橋本
Bクラス:墨田、森山、時任
Cクラス:綾小路、高円寺、幸村
Dクラス:石崎、アルベルト
高円寺や石崎など、かなり面倒くさいメンバーのグループに配属されちゃいましたね。
それに何かと高円寺と同じグループになることが多いようで、今回はかなりたくさん彼らのシーンが展開されていきます。
そして期待通り、険悪な雰囲気で綾小路たちのグループの活動が始まっていきます。
そして今回の物語で注目すべきは生徒会長南雲雅の存在ですね。
大グループが結成され、いきなり堀北学に挑戦状を突き付けます。
一度は堀北兄も断りますが、正々堂々他を巻き込まない勝負ということで、約束を取り交わしました。
その後同じ大グループになった綾小路たちのグループと話合うシーンが描かれていますが、そこで衝撃の発言がありました。というのも、高円寺はすでにAクラスで卒業する方法を手に入れていると言うんです!
その方法というのが、
Aクラス行きを諦めた生徒、既に勝利が確定した生徒、そして卒業が近づいた生徒からプライベートポイントを高値で買い取るというもの。次期社長である高円寺からしたら数千万円動かすことくらい造作もないことのようで、簡単にAクラスに上がることができるらしいです。
こんな大金を自由に動かせるとか、羨ましいですね。動かす前に、それだけの大金が手元にないんですからw
とは言っても、そんな考えを入学当初に考え付く高円寺のポテンシャルは相当のものですよね。
でも、それに綾小路が気が付いていなかったとは思えないんですよね~
確かに綾小路には2000万円を用意するなんてことはできないとは思いますけど、その考えに行き着くかは別。
おそらく、この学校の素性を知ったときに何通りかの方法は思いついていたのではないでしょうか?
3. 試される人間性
グループの雰囲気は依然として悪い状況で、生活を共にしていく綾小路たち。
積極性のない高円寺にもう少しマイルドに接するように言葉をかけるが、あっけなく空振り。
そんな中、南雲率いる2・3年の数人が一年の部屋に来て、朝食当番をかけババ抜きをしようと提案してきます。
あっけなく負けていく幸村たち1年たちやババ抜きを観察していると、ついに綾小路にバトンが渡されます。
驚くことに、綾小路はババ抜きを知ってはいるが、やったことはなかったようです。
まあ、ホワイトハウスの件や今までのことから見ると、ババ抜きをしたことがないくらい驚くことではないのかもしれませんが。
そして何かに気づいたのか、綾小路が加わっていきなり1年のワンツーフィニッシュが決まります。
「ジョーカーが最初に来たことが良かった」なんてことを言っていますが、どういうことなんでしょうかね?
おそらくは、最初手元にあったペアのカードを数組残しておき、ジョーカーが引かれる確率を落とすということなんでしょう。手元に残ったジョーカーは、ターン数が増えるにつれ、少なくなってきた手札から引かれる確率が上がりますから、その方法を綾小路は取ったのではないでしょうか。
4. 敗北の予感
やはり仲の悪い綾小路のグループ一同。
そんな中で綾小路は女子グループの現状を把握するため、軽井沢恵に接触します。
その時の軽井沢がすごくかわいい!
綾小路が何気なく「恵」と下の名前で呼んだことに軽井沢は少し戸惑ってしまいます。
それに気づいた綾小路がわざと「恵」を連発しておちょくり、その時の軽井沢の照れながら怒るさまが描かれています。
「なんでもないって様子じゃないだろ恵」
「な、なんでもないってばっ」
「恵、本当か?」
「……ちょっと待って。あんたわざとでしょ!」
いや~、たまりませんな。
なんかどんどんメインヒロインが堀北から軽井沢に移行している感じがしますが、いっその事軽井沢でいいんじゃないでしょうか?
しかし、この章でのメインはこっちじゃなかったんですよね。
舞台は男の風呂場。
そしてそこで話題となるのは、もちろん男のアレ。
そう、学年で一番アレが大きいのは誰かってことです。
実にくだらない話ですよね。でもね、男はどんなことでも勝負したがるんですよ。
そして、男でも他の男のアレは見てみたい(あっ、別にそっちの気があるわけじゃないですよ)
最初の暫定一位はDクラスの金田。その後須藤が参加してきて暫定一位に。
敵うものはいないとばかりに威張る須藤に挑戦するのは、Aクラスの葛城でした。
弥彦に促されて仕方なくではありましたが、葛城が大きいとは意外でしたね。
厳正なるジャッジの結果、ドロー。
その次に現れたのはDクラスのアルベルト。
外国人+巨躯な体な分、実際に見らずとも想像ついてしまいますが。
須藤との勝負は一瞬で決まり、アルベルトの圧倒的迫力の前に須藤も負けを認めざるを得ません。
次に介入してきたのは意外も意外、高円寺です。
勝負をしたアルベルトの口からは『Oh my God』と言われるほど、それはそれは圧倒的迫力だったようですw
しかし、おもしろいのはここから。
その勝負を脇で見物していた龍園が、
「俺の勘違いでなけりゃ、この場で腰にタオルを巻いていて、その実力をひた隠ししているのは、あと一人」
と口にします。
その発言で男子の目は一気に綾小路に集まります。
全員が疑うように綾小路を見ますが、気にはなる様子。そこからさらに龍園が、
「おまえらコールをしてやれ、コールを」
と焚きつけ、仕方なしとばかりに覚悟を決める綾小路。
現れたのは高円寺に負けず劣らずの『Tレックス』のようなそれ。
一体どんだけデカいんですかねw
いや、これいじょうは下世話な話になるのでこのくらいにしておきましょう。
にしても、7.5巻から龍園が随分丸くなりましたよね。
こういう2人の関係がすごくお似合いで、これからもどんどん2人のシーンを増やしていってほしいです。
5. 女子たちの戦い前半 一ノ瀬帆波
ここではBクラスのリーダー的存在である一ノ瀬帆波のグループ内での会話シーンが描かれています。
グループ内で分かる人物としては、Dクラスの椎名ひより、真鍋志保くらいですね。
そして初登場で、Cクラスの王美雨(ワンメイユイ)がいます。Cクラスに中国人がいたんですね。
その中での会話では女子トークが繰り広げられており、
一ノ瀬に彼氏がいたことはないのか、好きな人はいないのか、告白された回数は?
などの質問攻めになっています。
それらの質問にバカ正直に答えて「にゃー!」とうなだれるところはあざとさが見られますが、むしろそのあざとさがいいですよね。私の前でもそういう反応してほしいです。
この話の最後で、少しだけ一ノ瀬の本心が描かれており、過去についても少しだけ書かれています。
「繰り返したくない。あのつらい日々を。あの、残酷な時間を。」
一体どんな体験を過去でしてきたんでしょう。
それにしても、よう実のヒロインたちは過去に何かあった人たちが多いですね。
一ノ瀬を含め、櫛田や軽井沢、そして坂柳も。
まあ確かに何かあったほうが燃える展開なんでしょうが、如何せん綾小路にはそんな話はどうでもいいらしいですからね。
6. どこにでもあるもの
綾小路のグループはいまだに仲が悪いまま。
最終日の試験『駅伝』に向けて走っている最中も揉めあい。
その中、高円寺が単独で細道へ行ってしまったことで、綾小路は高円寺を追っていきます。
追いついてグループの下に戻るよう説得しますが、やはりうまくいかないので、勝手に進んでいこうとする高円寺の腕を固く握りしめます。
その行為のせいで、龍園を大人しくさせたのが綾小路だとバレてしまいます。
7巻でもありましたが、おそらくDクラス(今はCクラス)の影の支配者が綾小路だと気付いていたんでしょう。
じゃなきゃ、他の生徒のことは「ドラゴンボーイ」や「リトルガール」と呼ぶのに、綾小路だけは「綾小路ボーイ」と呼ぶなんてことはないでしょう。
となると、気づいていたのは「中間テスト」か「CクラスとDクラスの間で起こった暴力問題」、あるいは「無人島でのサバイバル」ということになります。
しかし、「中間テスト」ではまだでしょう。
堀北を上手く誘導したくらいで、他に目だった行動はしてませんから。となると残りの2つですが、おそらく「無人島でのサバイバル」ですね。
第3巻では綾小路と佐倉のことを『凡人』と言っていましたから。ただすぐにリタイアした高円寺にどうやってその考えに行き着いたのかは疑問ですが。
そして6日目の前夜、自分自身のことを各々に語りだしなんとかグループとして1つになろうとしていきます。
7. 失うもの、失わないもの
なんとか打ち解けた綾小路のグループをよそに、一ノ瀬帆波は疲れ切った様子。
そしてもう1人、何かに悩んで泣いている橘茜を発見。
泣いている橘を励ますでもなく、ただ淡々と話す綾小路の肝の据わりっぷりには関心しますね。
「困っていることはないか?」と質問しても、ありませんの一点張り。
そんな綾小路を認めようとしない姿もかわいいです。
そして最終日を明日に控えた真夜中、Aクラスの橋本が部屋を抜け出しどこかへいこうとしていることに気づきます。後を追っていくと、そこに龍園の姿が現れます。
橋本は坂柳を利用しようとしているみたいですが、所詮橋本。(全国の橋本さんに言っているわけではありません)
利用する前に利用されるんでしょうね。
その後堀北兄と南雲雅が現れて、その中の話で綾小路の名前が出てきます。
やはり、南雲としても綾小路の存在は無視できない存在ではあるんでしょう。
8. 女子たちの戦い後半 堀北鈴音
ちょー久しぶりの堀北妹。巻数が増すたびにどんどん堀北の出番が少なくなってますよね。
その久しぶりの登場もむなしく、わずか6ページで終わってしまいます。
もしかして衣笠さん、堀北のことあんまり好きじゃないんでしょうかw
櫛田桔梗と交渉をしたい堀北ですが、櫛田の考えは変わらないらしく拒絶されます。
櫛田と上手くやっていこうとする堀北、櫛田を退学させようとする綾小路、そしてその2人を退学させようとしている櫛田。一体この三角関係はどうなっていくんでしょうか。
9. 死角
ついに混合合宿最終日もとい総合テスト。
生徒全員が思い思いに試験に臨んでいきます。
その中でも綾小路は普段のペースを変えることはなく、いたって平凡にやり過ごします。
そしてテストは順調に進行していき、気になる結果発表。
「男子」の部門では退学者は1人も出ず、堀北兄が属する大グループが1位で終わります。
しかし、負けたかのように思われた南雲は不敵な笑みを浮かべ、この行事を取り仕切る初老の口からは
「女子グループの中からボーダーを下回る平均点を取ってしまった小グループが1つ存在します」
と淡々と述べられます。
つまり、南雲は正々堂々と言いながらも裏で画策していたのです。
呼ばれたグループの責任者は3年Bクラスの猪狩桃子という女子で、そのグループに所属するのが堀北学を支えていた元生徒会書記の橘茜だったのです。
猪狩から見連れとして選ばれた橘は本来であれば退学になりますが、そこで堀北学たち3年Aクラスはプライベートポイント2000万とクラスポイント300を使うことを決意します。そして南雲は猪狩に対し同じような救済をおこない両者引き分けのような感じになりますがそうではありませんでした。
もともと3年のAクラスとBクラスのクラスポイントにはそこまで差がなく、今回南雲は3年Aクラス以外のクラスを味方につけてポイントを集めていたので、AクラスとBクラスでは損失の度合いが違っていたのです。
ここで注目は綾小路に移りますが、綾小路は今回の結果が全部見えていたようです。
毎度毎度ではありますが、末恐ろしい男ですよ、こいつは。
終わりに
いかがでしたか?
私が自由気ままに書いただけの文章でしたが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
タイトルにもしましたが、今回は個人的に笑えるところがたくさんあった巻でした。
こういうかなりシビアな学校にお笑い要素が入ると、普通よりもおもしろく感じてしまいます。
そして8巻の最後に「退学者は続出していく」とありましたが、どうなっていくんでしょうか。
さすがに櫛田は退学にはならないと思いますが、綾小路のクラスからも数人退学者が出てきそうですね。
続きが気になる『よう実9巻』ですが、情報が入り次第お伝えしていこうと思います。
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